筋トレ界の非常識② 間接稼動域を広げるほど、筋肉もストレッチされる。
そもそも筋肉の稼動域と間接の稼動域は違います。間接稼動無しに一定角度で固定していても、筋肉自体は完全に緊張させたり、完全に力を抜く事が出来ます。水平に維持した手のひらに重量をかけた時と重量が無い時の事を考えてみてください。この事で間接稼動が無くても筋肉の緊張があったり、無かったりする事が解るでしょう。これは間接角度のあらゆる位置に筋肉のストレッチがある事を証明しています。間接角度によるストレッチの限界は重量によって異なります。その間接角度で支えられる重量を超えれば筋肉は断裂します。またその間接角度の限界重量時で関節稼動を広げた場合も筋肉は断裂してしまいます。にもかかわらず間接稼動の限界に近づくほど筋肉がストレッチされるなどと信じ込んでトレーニングしたとすればこんなに危険でばかげた行為はありません。重量がかかっていない時の関節稼動範囲の広さを考えれば極めて解る単純な一般常識であるはずです。どの様な指導者や、どの様な指導書で提唱していようが、筋肉の稼動域と間接稼動域が同じものだと勘違いしてはいけません。その様な輩は一般常識にも劣る物です。間接稼動によるストレッチを求める事は怪我を誘発する以外の何ものでも無い事に気付きましょう。
真常識② 筋肉における最大負荷は間接稼動が出来なくなった位置である。
筋トレにおいて間接稼動域が広いという事は限界重量からかなり低いという事です。それは筋肉が限界重量に近づけば近づくほど、間接稼動が狭くなるからです。筋肉における最大筋力時は筋肉が一番縮んでいる位置です。従って最大筋力時の限界重量では筋肉が一番縮んでいる位置で間接稼動は出来なくなります。という事はその状態では間接稼動が無くても筋肉が最大に稼動しているという事になります。言い換えれば、重量による限界の稼動範囲からすれば、稼動範囲が広く動作が出来るほど負荷は少なく稼動が出来なくなった固定位置のほうが筋肉の負荷が大きいという事になります。となれば最大筋力時で静止している状態のほうが筋肉に大きな負荷を受けられるという事になります。
ただトレーニングフォームにおいて全てが最大筋力時で筋肉の一番縮んだ位置で負荷をかけられるのかというとその様な事はありません。それは一般的にスティッキングポイントと呼ばれる物でこれは、その動作範囲の中で最大負荷を受けている位置です。フォームや重量によってその位置は変動します。スティッキングポイント=最大収縮位や最大筋力位とは限りません。そこでマシンの登場となるのですが、理想のマシンとしてはスティッキングポイント=筋肉の一番縮んだところであるべきです。フォームにおいてはスタートポジションやバランスを工夫する事でスティッキングポイント=筋肉の一番縮んだところに移動させる事が出来ます。 このスティッキングポイントを筋肉の一番縮んだところに無理なく持って行く事が出来ればより効率の良いトレーニングが可能になります。
この事を理解した上でスティッキングポイントを作り、筋肉の特性を利用してトレーニングを考えれば次の様になります。トレーニング動作のフィニッシュ時(スティッキングポイント=筋肉の一番縮んだところ)で限界まで静止。静止できなくなったら反復動作をしてまた静止、筋肉の疲労により筋出力が低下し、段々と静止維持時間が短くなります。静止維持できなくてもフィニッシュまで持って行く事が出来れば繰り返し、フィニッシュまで持っていけなくなったらセット終了です。ほとんどのトレーニングフォームでこの方法が可能です。この方法は今後のトレーニングの基本となりえるものなので常識として試してみましょう。