初歩の静止維持トレーニングからよりステップアップする為にそのトレーニングの根拠となる中身を知りましょう。
より、静止維持トレーニングで効果を上げるには、ポジティブ種目と、ネガティブ種目の違いを知る事が絶対条件です。
ポジティブ種目= スタートポジションから最大筋力位へ向かう種目。
ネガティブ種目= スタートポジションから最小筋力位へ向かう種目。
アームカールであれば、コンセントレーションカールはポジティブ、プリチャーカールはネガティブ。スクワットはネガティブ、エクステンションはポジティブです。
この事を理解すればトレーニングの順番もおのずと決まります。
ポジティブ種目は筋肉の最大筋力位での緊張を作り出せますが、ネガティブ種目ではその稼動の最小限界位置でしか緊張を作り出す事が出来ません。そのために高重量が扱える最初のトレーニングにネガティブ種目を持っていくと最小限界位置がかなり無理な関節位置になる為に怪我を誘発しやすくかつ安定位置からの緊張も得られません。そこで利用すべき筋肉の特性があります。それは筋肉は疲労すれば可動範囲が狭くなるという事です。この特性を利用すればネガティブ種目でも最大収縮位置からでも緊張を作り出す事が出来ます。それがパーシャルでの反復の理由なのです。
パーシャルの反復によって緊張位置を上げていき最大収縮位置まで上がったら静止維持させる。そうするとスクワットでもベンチプレスでも、プッシュダウンでも、全てのネガティブ種目で最大収縮位置で緊張を作り出す事が可能になります。これが初めて明かす静止維持トレーニング発見の理由です。ただこの事を皆さんに最初から説明をしても理解されない方がほとんどではないかと思い、順を追って説明しようと思っていました。この事を利用すれば危険なネガティブ種目も安全で効率の良い位置で筋肉を鍛える事が出来ますが、より安全と効率を考えるともう一段上にある高効率なトレーニングができます。それは次の様になります。
まず、ポジティブ種目で静止維持限界10秒の負荷で静止出来なくなるまでで1セットを3セット行います。この場合ポジティブ種目では最大収縮位置に向かう為に反復の必要はありません。この終了時点でこの部位の筋肉の緊張はかなり高く、可動域も非常に狭くなっています。この事でより安全で効率の良いネガティブ種目の用意が出来ているといえます。そこで初めて反復静止維持をさせるネガティブ種目につなげていきます。最速のパーシャル10回限界静止維持、反復回数、静止時間が次第に無くなって静止できなくなって1セット終了を、限界まで3セットを行いましょう。あくまで初回の重量を基準に20%ダウンの範囲です。より低くしてセット数を増やすよりも、出来なければ1セットでも2セットでも終了しましょう。あくまで3セットを20%ダウンで行えることを目標にしましょう。 これをまとめると次の様になります。
トレーニングはポジティブ種目からネガティブ種目の順番で行う。
ポジティブ種目では、いっきに反動を使って最大収縮位置で静止10秒限界から1秒で1セットとし、3セット。次のネガティブ種目では完全収縮位置までのしっかりとした動作で最速のパーシャルレンジで10回限界負荷での静止維持、反復、静止時間が減少し、完全収縮位置に持ってこられなくなって1セットとし、3セットで終了。使用重量はいずれも初回20%ダウンの重量範囲以内で3セットを目指す。
上記のトレーニングはしっかりとした根拠のある、非常に高度で効率の良い方法です。しかし、この方法を無根拠な思い込みによる変更や組み合わせで行うと非常に危険です。特にこの方法でフルレンジやストリクトフォームで行ったら必ず怪我をします。自分がしっかりと理解していない事を試すのはリアルトレーニングとは言えません。自分の解かる範囲でトレーニングを進めて行く事こそリアルトレーニングです。信じる事や思い込むことではなく、理解し進化する事が大切です。そのために何事も常に何故そうなのか、だからこうするのだと答えを出してから行うべきです。
そのために皆さんのお役に立てるのであれば、いつでも御質問お待ちしています。