私は筋肉の最大収縮位置と最大筋力位置という言葉を良く使いますが、過去何度か説明させていただいておりますが、実際には最大収縮位置は最大筋力位置ではありません、実際には骨格に対して筋肉の付着部である停止腱の引き角度が90度になる位置が一番筋力を発揮しやすい位置です。これはテコ作用の理屈です。またその位置はほぼ最大収縮位置なのでフォームの説明に便宜上使わせていただいています。自分で色々な種目で試すことが出来るので検証しましょう。
筋力の伝達効率の良い位置ではより大きな負荷をかける事が出来ます。そしてそれは関節が最も無理の無い位置であるとも私は説明しています。無理がないから大きなエネルギーを発揮出来るのであり無理があるから発揮出来なくなるのです。従って無理の無い位置で限界負荷を受けることが一番効率よく筋力を鍛えられると考えています。これも関節におけるテコ作用による物です。
この事から考えると無根拠にストリクトなフルレンジは安全で効率的であると指導するのはおかしいと提言します。下記の事柄を御参考いただき、あくまで御自信で御判断下さい。
同じトレーニングでもストリクトで行うのと反動を使って行う違いを知りましょう。
無反動(ストリクト)で行うトレーニングでは一番筋力の弱い位置が最大緊張時になります。言い換えれば関節のテコ作用上一番無理な位置で負荷を受けていることになります。
チーティングを使って行うと一番筋力の強い位置が最大緊張時となります。これは関節上一番無理の無い位置で大きな負荷を受けていることになります。
このようにストリクトで行うのとチーティングで行う事は同じ動作でも筋肉の緊張位置は最弱~最強に変わります。ただ双方に相違が無いのは大きな緊張を受けられるのは1箇所の限定された位置である事です。全域で同じ緊張なんかは絶対に受けることは不可能です。可動の中で一番負荷の大きいところがある限り、そこだけです。精神力で負荷が増せば別ですがその様な事は無理です。
これを参考に指導は考えて欲しいのです。これを元に私は初心者には筋力の大きい狭い安全な可動から始めさせ、その位置で負荷を受けられるバランスと感覚を習得させてから次のステップとしてより大きな重量を安全にそこに持っていくためにチーティングを使ったフルレンジを教えその種目の動きが完結します。
反動とは人間がより大きな筋力を発揮する為に生まれ持った機能であると私は考えています。最初からウエイトをゆっくりと無反動で動かす人などいません。荷物だったヨイショって反動を使って持ち上げます。その機能をあえて無理に分離することは筋力が発揮し難くなり、怪我を誘発させやすくなります。反動とは大きな筋力を発揮する為だけではなく肉体が本来持っている保護本能でもあると思います。あえて無反動な動きを強制する必要性を私は理解できません。
また、最大緊張位置が一箇所である限り、出来るだけ高い緊張位置で負荷を受ける事が一番効率が良いと考えています。従って上手くチーティングを使い限界位置で負荷を受けることは安全で効率的であると思います。
これがあくまで私の考えであり、私の足りない頭で皆さんに参考にしていただき自分の頭で判断してくださいというのがこのサイトの主旨です。何度も何度も何度も書いていますが、私が言っている事が正しいのではなく自分が解かった事だけを一人ひとりが自覚を持つ事が大切です。
タル Eメール 2008年02月13日(水)21時26分 編集・削除
大岡さんの筋トレに対するお考え、熱意にいつも感動しています。リアクションレジスタンスマシンに始まり、『簡単にマッチョになる 』まで驚き入ります。
誰にでも取り組める方法っていうのは特に意外で、基本としての筋トレを体感できるという事に関してRRマシンよりも価値がある行動力に頭が下がります。
健全な筋力トレーニングの幕開けである事に間違いはありません。考えるトレーニングを蔑ろにしている『指導的行為者に理解させる事よりも大切な事柄だ』とつくづく感じます。
このような行動可能者は大岡さんをおいて他にはいません。これからも身体を壊さない範囲で行動してください。
(行動力のないタル)